タイにおける携帯電話事情
概要

現在、タイにはいくつか携帯電話会社が存在します。その中の3大勢力はAIS・DTAC・TA Orangeです。それぞれ、月極の通話サービス及び、プリペイド方式の通話サービスを提供しています。

通信方式は世界各国で主流であるGSM方式を採用しており、GSM900MHz、GSM1800 MHzの2種類の周波数で提供されています。

端末価格は去年TA Orangeが新規参入したことによって各社とも値下がり傾向にありますが、ハイエンド機は20,000バーツ台とまだまだ高価です。ほとんどの携帯電話会社は、代理店や・販売店を通じて携帯電話の販売を行っています。

Price WAR
各携帯電話会社はインターネットプロバイダーと同様、TOT又はCATとジョイントで運営されており、各携帯会社は回線使用料とし売り上げの何パーセントかを支払っております。(AISの場合で売り上げの18%程度)そのため、つい最近まで各社とも、携帯の本体(ハードウエアー)で利益を獲得していました。携帯端末それぞれにID 番号を付け、シムカード(SIM)にロックをしていたわけです。しかしTA Orangeが格安の端末を売り出したため、その状況が一変しました。従来の高価な本体価格設定が維持出来なくなったため、AIS ,DTACともシムカードのロック(IMEI)を解除したわけです。この措置により顧客が安いTA Orangeの端末を購入するのを避けられないが、そのかわり自社の接続サービス(ソフトウエアー)を使ってもらおうという作戦に出たわけです。なおシムカードのロックを解除したことにより、海外からの安い携帯端末(GSM端末)が出回るようになりました。
注1 TOT (タイ電話公社/Telephone Organization of Thailand ) 原則としてタイ国内の通信担当。
(ただしラオス、カンボジア、ミヤンマー、マレーシアへの国際電話はCATとともにTOTも参加。)
注2 CAT (タイ通信公社/Comunication Authority of Thailand) 原則として国際電話担当。
上記の2つの公社とも情報技術通信省の管轄の下に置かれています。
携帯各社比較
携帯事業者 備考 サービス地区 提携先
AIS サービス名はDigital GSM 2WATTS、周波数 GSM 900MHz。プリペイド方式のサービス名はOne-2-Call です。
タイ国最大の携帯会社。シナワトラグループの1社。全体のマーケット占有率はおよそ60%。
全国 TOT
DTAC サービス名はWorld Phone 1800、周波数 GSM 1800MHz。プリペイド方式のサービス名はDprompt です。
AISの最大のライバルで2002年までは加入者数は拮抗していましたが、2002年にTOTに対しアクセス料金の不払い宣言をし、逆にTOTは対抗処置としDTAC加入者のTOT電話網への接続拒否を宣言したため、ユーザー離れを引き起こし、AISと大きく差を広げられる結果になりました。
全国 CAT
True Move
(旧TA Orange)
サービス名はOrange,周波数 GSM 1800MHz。プリペイド方式のサービス名はJust Talkです。
タイの財閥CPグループの子会社Telecom Asiaが経営母体。DTACとTA Orangeは同じ周波数を使用。
全国 CAT
Thai Mobile 日本ではもうお馴染みの次世代携帯電話の周波数免許枠は4社のみで、Thai Mobileも取得済みです。 バンコク+AISローミング TOT

携帯電話詳細
加入方法

外国人の法人の場合、所定の申請書と会社登記簿、代表者のパスポート・代表者のワークパーミットが必要です。外国人の個人の場合、所定の申込書と加入者のパスポート・加入者のワークパーミットが必要です。

プリペイド方式で利用する場合は、携帯電話とSIMカードを購入するだけでよいので、外国人の場合はパスポートの提示を求められるだけで加入できるようです。

通話料金

通話料金は各社さまざまな料金プランがあります。販売促進のために各社さまざまなプロモーションを行っているため、基本の設定料金よりも安く利用できることが多いようです。(例:通常1分5バーツだが、特定の通話先に対しては1分1バーツで通話可能、等)

プリペイド方式の場合は、それぞれ相当額のプリペイドカードを購入してその金額分までの通話時間が与えられます。通話時間を使い切るか、有効期限が来たらまた新しいプリペイドカードを購入して補充(Refill)していきます。但し、料金の支払いが遅れたり、プリペイドカードの補充が遅れたりしても携帯電話の番号は3ヶ月ほどは保たれるので、その間も着信は可能です。

国際電話/国際ローミング
各社とも特別な申込をしなくても国際電話の受発信は可能です。これはプリペイド式で利用している者も同じです。また、GSM方式を採用している他国へ出かける場合も、事前に携帯電話会社へローミング使用の申込をしておけば、現在の電話番号そのままで海外でも受発信可能です。ただし、GSMの特性を考えれば、仮に、国際ローミングの申込をしなかったとしても、旅行先でその国の携帯電話会社のSIMカードを購入してSIMカードを入れ替えればとりあえず使用可能です。
携帯電話でメール・インターネット

日本では携帯電話でE-mail・インターネットは当たり前だが、タイをはじめ多くのGSM方式を採用している国々では携帯電話でE-mail・インターネットはまだまだ遅れているといわざるを得ません。

GSMではSMS(ショートメッセージサービス)を利用してメッセージのやり取りを行う事ができます。また、ハイエンド機になるとMMS(マルチメディア・メッセージ・サービス)が利用できる機種もあり、テキストのほか、静止画/動画/音楽といったデータを送受信することも出来るようになります。

SMSでは1通あたり半角英数字で160文字まで、全角(タイ語)で70文字までが入力できます。しかし、現在のところ、タイ国内で販売されている携帯電話で日本語入力に対応しているものはありません。

また、携帯電話で見るインターネットですが、GSMの携帯電話の場合、ハイエンド機ではWAPという規格に対応している機種があるため、日本のI モードに近い感じで、インターネットを利用することが出来ます。

また、携帯電話をモデム代わりにしてノートパソコンなどから通信する場合、専用のケーブルを用意して携帯電話とパソコンを繋ぐか、機種によっては赤外線通信が出来るものがあるのでそれを利用します。

接続スピードは、ローエンド機種の場合かろうじて9.6kbpsがでる程度、ハイエンド機種ではGPRSが採用されているものもあり、理論上は最大115kbpsの通信速度も可能です。実際は、40kbps程度の通信速度で通信できるのでこれなら通常のダイヤルアップとさほどスピードも変わらないと思います。

購入の方法

値段をとにかく安く抑えたいというのであれば、国立競技場近くにあるマーブンクロン(MBK)の4階に行けばいろいろなショップがあるのでそこで購入できるでしょう。値段よりも信用をというのであれば、各携帯電話会社のディーラー(AISならTelewiz、DTACならDTAC Shopなど)で購入するのが安心です。

月極の契約で購入する場合は、外国人の場合、購入者のパスポート、ワークパーミットが必要です。プリペイド式の場合はパスポートのみでいいようです。

タイの携帯電話について参考となるウェブサイト

携帯電話会社

AIS http://www.ais.co.th/

DTAC http://www.dtac.co.th/

Orange http://www.orange.co.th/